【詩】レクイエム
100Wの電球に
Kissしてごらん そしたら痛みが分かるから 傷だらけの道を歩いているんだよ 病弱なアスファルト 一足ごとにうめくなよ 腕 振り上げる度に 揺れる空気 めりこむ虫 身動きがとれなくなったらどこへ行こう? へたっと座り込んだ横断歩道 青信号め ざまあみろ 息切れするまで走った結果はどうだ? 1本のねじが潮風に錆びて 歯車はとまった。 ぎクしゃク ギくシャく ぎこちなく。 腐って 崩れた スクラップは 白い壁の向こうで、入れ代わり立ち代り 再生されていくのかい? 油なんかいらないよ 今が 潮風と同じくらい、好きなんだ 赤信号のほほえみは気に入らないけど クラクションの鎮魂歌は めまいがするほど心地よいよ 身動きがとれなくなったらどこへ行こう? 再生不能のスクラップは 紅い煙となって天に昇り 天は ペッ と 煙をはきもどした。
by wakanamei1
| 2005-12-20 11:59
| 詩
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